鍼灸師を育成する教員である私が知っている東洋医学と「はり」「きゅう」のツボを、皆さんにお伝えしていきます。
そもそも、鍼灸(はりきゅう)ってどんなものかご存じですか?
東洋医学や西洋医学、「はり」や「きゅう」、などといった言葉を一つずつ解説いたします。
出来るだけ分かりやすい言葉でお伝えしていくつもりですが、分かりにくい表現があった際はお声掛け頂ければ幸いです。
また、挙げてほしい内容がありましたら教えてください!!
泣いて喜びます!!宜しくお願い致します。
目次
1.はりきゅうとはどんなものか・・・
2.東洋医学の特徴とは
3.いろんな症状への東洋医学的な考え方
4.東洋医学的治療法とは
1.はりきゅうとはどんなものか・・・
皆さん「はり・きゅう」って、ご存知でしょうか?
ほとんどの方が良く分からない世界だと思います。
かくいう私もそうでした(笑)
まずは「はり」から、ご説明いたします。
「はり」と言えば注射器を想像する方がほとんどだと思いますが、
実はとっても細いんです。
例えるなら「髪の毛」ほどです。
その細いはりを日本ならではの繊細なタッチで刺していきます。
なおさらのこと、痛みが少ないことが想像できるかと思います。
実際刺してみると気づかない方がたくさん・・・
意外と痛みが無いのが驚きです!!
つづいてお灸の話です
続きまして「きゅう」について・・・
「きゅう」についてもよく分からない方がたくさんいらっしゃると思います。
「悪いことをすると、お灸を据えるぞ!!」との慣用句がありますが、お灸と言えば「熱い」「お仕置き」など・・・
あまり進んでやりたがらないですよね。
その理由は、江戸時代の初期まで「とっても熱いお灸」をやってたからなんです。
でもそれじゃいかんと新しいお灸を開発した鍼灸師の方がいらっしゃいまして・・・
現在のお灸が心地良く出来るのはその方のお陰なんです。
現在では、いわゆる「せんねん灸」もありますので、気軽に「セルフケア」が出来ちゃいます!!
そんな「きゅう」あなたもお試ししませんか?幸温灸院は、「セルフケア」にお灸を強くお勧めしております。
ホッとするひと時を過ごすことが来ますので、やったことがない方は是非!!
2.東洋医学の特徴とは
東洋医学と西洋医学の考え方の違いとは・・・
この二つの医学の違いは、様々です。少しだけ、ご紹介致します。
西洋医学の特徴
西洋医学では、体の不調を臓器などのパーツの不具合として捉えます。
心臓の不具合があれば、心臓を交換する(極端ですが・・・)。ペースメーカーを着ける。
心臓が良く動けるように薬を投与する。などといった処置で対応します。
検査結果が正常な場合、処置をすることが出来ません。
また、各症状に合わせて科目(循環器・整形外科・歯科・眼科など)を細かく分けています。
東洋医学の特徴
一方東洋医学では、体の不調を体全体の働きの不調として捉えます。
心臓(パーツ)だけで判断をしません。
心臓を動かす身体の仕組みに着目して治療します。
心臓以外の不具合も一緒に診ます。
おしっこの調子が・・・
腰が痛い・・・
イライラする・・・
身体に起きている不具合が一つの原因から出ていると考えるのが東洋医学です。
病院の検査結果に異状が無くても、治療を行うことが出来ます。
むしろそのような状況を得意とするのが、東洋医学です!!
3.いろんな症状への東洋医学的な考え方
最近 腰が痛い、首が痛い、肩が痛い・・・
また、痛み以外にも『耳鳴り』がする『抜け毛』が気になるなどなど・・・
こんな症状でお困りの方は、日本中に沢山いらっしゃいます。
またこれらの症状で通院する方も沢山いらっしゃるためもあって、国民医療費は上昇し続けています。
その額たるや驚きの40兆円越えです・・・
東洋医学の特徴のページでも書きましたが、西洋医学ではそれぞれの痛みを別の診療科目で診察するため、それぞれの症状に対して医療費が掛かってしまうのです・・・
あなたの様々な症状は、一つの原因で起きているかもしれませんよ!!
東洋医学では、五臓六腑という概念で身体をとらえます。
「肝」という機能の不調が起こると、目・涙・筋肉などのトラブル、イライラする・やる気が出ないなどの感情のトラブルなど、多岐にわたる症状を起こしてしまいます。
つまり「肝」の治療をすることで、これらの不調にアプローチすることができるのです!!
少し専門的なお話になりますが、肝経というツボの流れを用いて治療をしていきます。「太衝・行間・曲泉」などのツボを用いることで、症状を改善できます。
東洋医学をお試しあれ!!
4.東洋医学的治療法とは
日本で発展した東洋医学的な治療はいくつかあります。
まずは、『漢方医学』です。いわゆる漢方ですね。
ずいぶんと一般的になってきた漢方ですが、これって日本で発展した医学なんです。
中国の医学である『中医学』が韓国の医学である『韓医学』と融合、そして日本独自の医学であった『和法』と融合して『漢方学』が出来たのです。
また、漢方薬にも大きく2種類の薬剤があり『エキス剤』として抽出したものと『生薬』として自ら煎じて飲むものとがあります。
近頃ではドラッグストアでも様々な種類が発売され、身近に購入することができるようになりましたね。
次に日本での独自な治療を遂げたのが『鍼灸』です。
もともと中国で発展していた『中医学』が日本に輸入されたのは中国が唐の時代の頃。
遣唐使などで輸入されていました。
安土桃山~江戸時代には様々な『鍼灸治療』が日本独自に開発されていきました。
現在の日本で一般的な細い鍼を使った『はり治療』や米粒の半分ほどのモグサを使った『きゅう治療』は、日本人ならではの発想で生れました。
どちらも繊細な技術に支えられ、現在では欧米諸国でもこの技術を扱う鍼灸師が増えています。
日本の鍼灸師としては嬉しい限りです!!
いつも思いますが、治療をするその場で患者さんの状況が変わっていく様は、不思議そのものです!!
この面白い治療(仕事)を共有することができる、鍼灸学校の教員は私にとって天職です!!
もちろん、鍼灸治療をもっと行って、喜ぶ患者さんを沢山増やすのもやりたいんですが・・・
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