皆さん、お遍路って言葉をご存じでしょうか?
言葉は知っている、お参りのやつでしょ、宗教なんて興味ない、なんて言葉が返ってきそうですね。
私も最近までは、そんな感じでした。
家族揃って、「水曜どうでしょう」のファンでして、「四国八十八か所」のシリーズはよく見ていましたし。
神社にはよく行っていたので、御朱印(お寺では納経帳)のことも知っていましたが・・・
ちょっとしたきっかけで急にお遍路に行くことになった我が家。
出発日早朝、レンタカーで九州道を経由し、瀬戸大橋を越え四国をぐるぐる・・・
締めに「讃岐うどん」をたらふくすすって帰る・・・
その後、現在は5歳の長男でさえ「般若心経」を唱える日々・・・
このカテゴリーでは、時間が無い中調べたこと、お遍路に行って知ったこと、お遍路にはまってしまった現在調べまくって知ったこと、そんなことをお伝えしていきます。
目次
1.お遍路とは
2.お遍路に必要なもの
3.今回のお遍路で掛かった予算
1.お遍路とは
四国八十八か所、巡礼の旅です。
「弘法大師・空海」が開創された寺院88か所を巡る旅のことをお遍路と呼びます。
「弘法大師・空海」は、四国は香川県善通寺市で生まれた。誕生日が三蔵法師の命日と同じであるため三蔵の生まれ変わりとの伝説もあります。
空海(幼少の名は佐伯眞魚:マオ)は、大学に入り勉強を重ねながらも、四国の各地を修行で訪れます。その中で「空:太龍寺」と「海:室戸岬」のひらめきを受け、空海と名乗るようになります。そのあたりの詳しい話は、また次回に!!
その後、留学を決意し、医学の知識などが認められ遣唐使として中国へ行きました。
中国から帰国する際、空海は中国より仏具を日本に向かって投げました。右手に持っている「五鈷杵(ゴコショ):武器であり法具」です。この一つが四国に、もう一つが高野山に、落ちていたというのですから・・・
驚きですね!!
そんな弘法大師・空海ですが、弘法大師という諡(オクリナ)を賜り1100年となるのが、今年2020年なんです。2020年5月19日現在、コロナウイルスの影響により、お遍路の札所(寺院)は閉鎖や短縮での対応になっていますが、1100年の記念事業も行われています。早く以前のような参拝がで切るようになってほしいものです。
また、空海は「お灸」を日本に広めた人でもあります。鍼灸師である私にとっても、とても縁のあるお方なんです。
2.お遍路に必要な物
今回用意したもの
ネットや仏壇店や現地の寺院で購入しました。
①納経帳:四国八十八か所のものであれば、なんでも構いません。好みです。ウチはこれにしました。
②納札:これも四国のものであれば大丈夫です。札所にも売っていますが、場所により値段が相当違います。あらかじめ買っておいて、名前や祈願内容などを記入しておきましょう。お遍路の疲れたがある状況で名前などを書くのはしんどいです。また、お接待と言って、お遍路をする人に対してお心遣いをしていただく事が在ります。その時はお礼として納札を渡しましょう!!
③線香・ろうそく(豆だるま):ここも決まりはありません。線香は高いもののほうが扱いは楽です。百均のものを持参したのですが、ポキポキ折れます。ちなみに、1つのお寺で、6本の線香と2本のろうそくを使います。お遍路全体で線香528本、ろうそく176本です。予定する工程を考えて早めに用意するのも考えておきましょう。
④お賽銭:お財布にそんな沢山のコインが入っていますか?あらかじめ用意しておきましょう。お寺によっては、両替をして頂けるところもあります。ありがたい限りですね。遠慮なく両替して頂きましょう。
⑤情報誌(るるぶ):事前に予定を組むのに使いました。またナビの電話番号を調べるのにも使いました。ウチの場合は、小さい子供を連れてのお遍路だったため、参考とする車遍路案内より少ない状況で一日が過ぎてしまうと思っていましたが、思いの外雑誌に近い日程を送れました。あって良かったものの一つです。
⑥お数珠:お遍路としては108つの球が入った数珠です。我が家は、浄土真宗の数珠(菩提寺の住職より頂いたもの)を持参しました。こちらに関しても、形は問わないようです。
⑦経本:途中の寺院で購入しました。事前にネットでダウンロードして印刷していったのですが、冊子の形のほうが取り出しやすく、納経している雰囲気も良いかと思いw急遽今日入手しました。「せっかくお遍路しているんだし」との思いもありまして・・・
⑧着替え類
⑨現金・クレジットカード:まあまあな金額を持っていきました。郵貯のATMは結構ありましたので、口座があればそれもありです。セキュリティー的にも安心ですね。クレジットとペイペイを結構利用できたので、その点もあり、あまり使いませんでした。
※どこまで揃えるかは、個人の判断で大丈夫です。
また、ネットのほうが安く買えると思います。現地の販売所は意外と高いところが多くありました。
納経帳は私も色々調べて購入しています。どのサイトも同じようなモノばかりの中、ココのものは可愛く即決でした。お遍路中にもここの協会が手掛けた看板(道案内)が沢山見られます。ありがたい限りです。非常に助かります。
3.今回のお遍路で掛かった予算
今回使用した金額 参考までに・・・
高速代:20,000円
ガソリン代:9,000円
レンタカー:20,000円
宿4泊分:52,500円
ケーブルカー(大龍寺・八栗寺):7,200円
食費他:25,000円
納経代:8,400円
その他:+α
合計:150,000円
今回は、家族4人での日程でした。大人2名・幼児1名・小学生低学年1名です。福岡からの高速代、移動距離(往復だけで1,000km)、九州からの移動のみで5-6時間程度を消費するため2泊は余分に消費する。などの条件が掛かっています。
純粋にお遍路だけで1名分の工程で考えると、5万円くらいだと思います。※あくまで今回の工程より個人的に予想したものです。ご了承ください。
また、休暇の都合上5日の休みだったので、部分的なお遍路となりました。徳島県の1~23番、香川県の84~88番の28ケ寺、区切り打ちという回り方です。
まとめ
今回、コロナウイルスが流行りだす直前にお遍路に行きました。
事前に確認などを取っても「特に影響はありませんよ」という返答でした。また、その頃の日本は全く感染者も出ていませんでした。「中国が騒いでいるな」くらいの認識でした。当初の日本人のどこくらいの方が、この状況を予想できていたでしょうか??
行った後から少しずつコロナの影響が出だし、緊急事態宣言発令との流れになり、あわよくばゴールデンウイークにもお遍路に行こうという計画は、当然無かったことになり・・・
この記事を執筆している2020年5月18日現在、緊急事態宣言の解除を受けて少しずつ再開する寺院が出てきています。
早くこの状況が改善し、お遍路が普通に出来るようになる日を願ってやみません。
お遍路は、どの札所(寺院)から回ってもOK!!
どの順番で回ってもOK!!
一度巡ってみるとその魅力がよく分かります。地域の方々の優しさ、弘法大師の偉大さ、一つずつ巡っていくごとに増していく、有難さ、どの札所も圧倒される達筆な納経帳。コロナウイルスでその旅路は中断されましたが、また近いうちに巡りたいものです。社会人をしているとそう長い連休を取れない、コロナの関係でそもそもスケジュールがピチピチになる予感しかありませんが((+_+))
今後も、お遍路のことを少しずつ書いていきます。皆さんもお遍路について、色々知って頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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