鍼灸治療に関すること

中川翔子さん(しょこたん)のつわり体験から紐解く:つらい時期を乗り越える東洋医学的ヒント

中川翔子さん(しょこたん)のつわり体験から紐解く:つらい時期を乗り越える東洋医学的ヒント - 佐賀県鳥栖市 幸温灸院より

皆様、こんにちは。佐賀県鳥栖市の幸温灸院 河口弘幸です。

先日、タレントの中川翔子さん(しょこたん)が、自身のつわり体験について語られたというニュースを拝見しました 。多岐にわたるご活動をされながら、つわりという体の大変な変化と向き合われた中川さんの言葉は、今まさに同じような状況で苦しんでいらっしゃる多くの妊婦さんにとって、計り知れないほど大きな励みとなることでしょう。

つわりは、妊娠初期に多くの妊婦さんが経験する、食欲不振、吐き気、嘔吐、だるさ、匂いに敏感になるなどの不快な症状の総称です。その程度や症状は人それぞれで、「病気ではない」と言われることもありますが、そのつらさは経験者にしか分からないほど深刻な場合もあります。

以前元モー娘。辻さんの記事では、つわりと東洋医学の基本的な考え方について触れましたが、今回は中川翔子さんのような多忙な方が経験されたつわりから、鍼灸師としての視点で、**つわりを「乗り越える」のではなく「付き合い方を変える」**ためのヒントと、心身のセルフケアについてお伝えしたいと思います。

1. 「つわり」は体が「適応」しようとするサイン ~東洋医学的深掘り~

現代医学ではホルモンの急激な変化などが原因と考えられますが、東洋医学では、つわりは「新しい命を育むために、母体のエネルギーバランスが大きく変化し、適応しようとする過程」と捉えます。

特に、赤ちゃんのために全身の「気(エネルギー)」と「血(けつ)」が子宮へと集中することで、一時的に脾(消化器系)や胃の機能が不安定になり、吐き気や消化不良といった症状が現れやすくなります。また、妊娠による精神的なストレスや、五臓の「肝(かん)」の気の滞りも、つわりを悪化させる要因となり得ます。

中川さんのように、普段から活動的で体力のある方でもつわりは容赦なくやってきます。これは、体が大きな変化に適応しようとする際の、自然な反応であり、決して「頑張りが足りない」わけではありません。

2. つらいつわりとの「付き合い方」をシフトする

つわりは「治す」というよりは、「いかに快適に過ごすか」という視点が大切です。

  • 自分を責めない、「大丈夫だよ」と寄り添う心を: 「食べられない」「吐いてしまう」と自分を責める必要は全くありません。体が一生懸命赤ちゃんを育む準備をしている証拠です。ご自身の心と体に「大丈夫だよ」と優しく寄り添い、決して無理をしないでください。
  • 休息を「最優先」に: 中川さんのように多忙な方でも、休息は必須です。体がだるいと感じたら、短い時間でも横になる、仕事や家事は可能な限り周りに頼る、といった「割り切り」が非常に重要です。完璧を目指す時期ではありません。
  • 「今、できること」に集中する: 食べられるもの、飲めるもの、楽な姿勢、リラックスできる時間など、「今、自分にとって少しでも楽になれること」に集中し、一つでも見つけて試してみましょう。

3. 東洋医学でつわりを「支える」鍼灸治療

佐賀県鳥栖市の幸温灸院では、つわりで苦しむ妊婦さんのために、薬に頼らず、お一人おひとりの体質や症状に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行っています。

  • 胃腸の働きを穏やかに調整: 吐き気や食欲不振にアプローチし、胃の不快感を和らげます。
  • 気の流れをスムーズに: 全身の滞った気の流れを改善し、体の重だるさや倦怠感を軽減します。
  • 心身のリラックス効果: ストレスや不安を和らげ、自律神経のバランスを整えることで、心と体の緊張を解きほぐします。
  • 体質からのアプローチ: 東洋医学的診断に基づき、なぜつわりが起こっているのか根本原因を探り、妊娠継続と出産に向けて体質を整えるサポートを行います。

妊娠初期のデリケートな時期だからこそ、体に優しく、自然治癒力を高める鍼灸治療は、安全かつ効果的な選択肢となり得ます。

4. 日常で試せる「つわりセルフケア」のヒント

ご自宅でも取り入れられる簡単な工夫で、つわりとの付き合い方を改善しましょう。

  • 食べるもの・飲み物の工夫:
    • 冷たいもの、さっぱりしたもの、酸味のあるものが食べやすいことがあります(例:トマト、きゅうり、柑橘系、そうめん、ゼリーなど)。
    • 匂いが少ないものがおすすめです。
    • 少量をこまめに摂り、無理に完食しようとしない。
    • 水分は脱水防止のため、少量ずつ頻繁に。
  • アロマや香りの活用: 吐き気を誘発する匂いには換気で対応し、気分転換には、ご自身が心地よいと感じる柑橘系(レモン、グレープフルーツなど)やミント系の精油をハンカチに垂らして嗅ぐ、という方法も。
  • ツボ押し:
    • 内関(ないかん): 手首のシワから指3本分ひじ側にあるツボ。乗り物酔いに効くツボとしても有名で、吐き気やムカつきの緩和に役立ちます。優しく押したり、市販のツボ押しバンドを使ったりするのも良いでしょう。
    • 足三里(あしさんり): 膝のお皿の下から指4本分外側にあるツボ。胃腸の調子を整え、体力を養う効果が期待できます。
  • 無理のない範囲での気分転換: 短時間の散歩、好きな音楽を聴く、横になって瞑想するなど、心と体がホッとできる時間を見つけましょう。

まとめ

中川翔子さんの発信は、つわりがどれほど大変なものであり、そして一人で抱え込む必要がないことを私たちに改めて教えてくれました。つわりは期間限定のものです。この時期は、ご自身を最大限に甘やかし、体を労わることに専念してください。

佐賀県鳥栖市の幸温灸院は、つわりと闘う全ての妊婦さんの心と体に寄り添い、少しでも笑顔でマタニティライフを送れるよう、全力でサポートさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。


佐賀県鳥栖市でつわり、妊娠中の不調でお悩みの方、鍼灸治療にご興味のある方は、ぜひ一度幸温灸院にご相談ください。

  • 住所: 佐賀県鳥栖市村田町30-7
  • 電話番号: 090-9597-2985
  • 営業時間: 10:00~19:00(18時まで受付)
  • 定休日: 日曜・祝日

※本記事は情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。つわりの症状が重い場合や、異常を感じた場合は、必ず産婦人科医にご相談ください。

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