妊活の敵は「焦り」?ストレスを味方につけて不妊の不安を和らげる方法
「今月こそは」と期待しては、リセットが来るたびに泣いてしまう。 周りの妊娠報告を素直に喜べない自分に自己嫌悪を感じる。 仕事と通院の両立で、もう心も体も限界……。
妊活、そして不妊治療を続けていると、逃げ場のないストレスに押しつぶされそうになる瞬間がありますよね。
実は、この「慢性的なストレス」こそが、妊活における隠れたハードルになっていることがあります。今回は、ストレスが体に与える影響と、心を柔らかく保つためのヒントを由紀子先生がお伝えします。
1. なぜストレスが「不妊」を加速させてしまうの?
私たちの体は、強いストレスを感じると「闘争」のモードに入ります。これは原始時代、敵から身を守るための本能でした。
現代においても、ストレスを感じると脳(視床下部)はこう判断します。 「今は命の危険(ストレス)があるから、生殖(妊娠)は後回しにしよう!」
その結果、以下のようなことが起こります。
- ホルモンバランスの乱れ: 排卵を促す指令がスムーズに出なくなります。
- 子宮の血流低下: 血管が収縮し、ふかふかの内膜を作るための血液が届きにくくなります。
- ピックアップ障害の可能性: 卵管の動きが緊張で硬くなり、卵子をうまくキャッチできなくなることも。
つまり、「リラックスすること」は、どんな高価なサプリよりも効果的な妊活薬なのです。
2. 心を「妊活モード」から「自分モード」へ切り替える方法
「ストレスを溜めないで」と言われても、それができれば苦労しませんよね。大事なのは、ストレスを消すことではなく、付き合い方を変えることです。
① 「感情の吐き出し口」を作る
「つらい」「羨ましい」「もう嫌だ」といったネガティブな感情を、誰にも見せないノートに書きなぐってみてください。感情を外に出す(言語化する)だけで、脳の興奮は鎮まり、ストレスホルモンの値が下がることが研究でわかっています。
② 1日15分、妊活を「忘れる」時間を作る
24時間、妊活のことばかり考えていませんか? 好きなドラマを見る、お菓子を作る、ただぼーっと散歩する。何でも構いません。「妊活とは無関係な自分」に戻る時間を1日1回だけ作って、脳を休ませてあげましょう。
③ 「完璧主義」を卒業する
「冷たいものは飲まない」「基礎体温は完璧に」と自分を縛りすぎていませんか? 少しの油断で今までの努力がゼロになることはありません。80点、いや60点取れていれば自分に「合格!」と言ってあげてください。
3. 鍼灸(しんきゅう)がストレスケアに選ばれる理由
自分一人ではどうしても力が抜けない。そんな時こそ、プロの力を借りてください。
鍼灸施術の最大の特徴は、「自律神経を整えられること」です。 鍼を刺すことで分泌されるオキシトシン(幸せホルモン)は、ストレスホルモンを抑制し、血管を広げて子宮への血流を劇的にアップさせます。
当院で施術を受けた方の多くが、「久しぶりに深く眠れた」「心が軽くなった」とおっしゃいます。体が緩むと、不思議と心も前向きになっていくものです。
4. メッセージ
不妊治療は、ゴールが見えないマラソンのようなもの。 一人で走っていたら、誰だって息切れしてしまいます。
「つらい」と言っていいんです。立ち止まってもいいんです。 あなたは今日まで、本当によく頑張ってきました。
赤ちゃんは、お母さんの笑顔が大好きです。 まずはあなた自身が、心地よいと感じる時間を一分でも多く持てますように。 あなたの心と体がポカポカに温まるまで、私が寄り添い、サポートさせていただきます。