【妊活と睡眠】寝不足が「授かり力」に与える影響と、今日からできる熟睡のコツ
「妊活のためには早く寝なきゃいけないのに、スマホを見て夜更かししてしまう」 「不安で目が冴えて、朝起きると体が重だるい」
そんなお悩みはありませんか? 妊活中の方にとって、食事や運動と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「睡眠」です。
実は、睡眠中には赤ちゃんを迎えるために欠かせない大切なホルモンがたっぷり分泌されています。寝不足は、単なる「疲れ」だけでなく、妊活の効率にも影響を与えてしまうのです。
今回は、睡眠と妊活の深い関係、そして忙しい毎日でもぐっすり眠るためのヒントを由紀子先生が解説します。
1. 寝不足が妊活に与える「3つのマイナス」
なぜ、妊活には「たっぷり眠ること」が必要なのでしょうか?
① 卵子の質に関わる「メラトニン」が減ってしまう
夜、暗くなると分泌される「メラトニン」というホルモン。実はこれ、強力な抗酸化作用を持っていて、卵子を老化(酸化)から守ってくれる役割があります。寝不足や夜更かしは、このメラトニンの分泌を妨げ、卵子の質に影響することがわかっています。
② 脳からの「排卵司令」が乱れる
睡眠不足は脳にとって大きなストレスです。女性ホルモンの司令塔である「視床下部」はストレスに非常に弱いため、寝不足が続くと排卵が遅れたり、ホルモンバランスが崩れたりする原因になります。
③ 子宮内膜への血流がダウンする
寝不足の状態は、自律神経が「緊張モード(交感神経優位)」のままになりがちです。血管が収縮し、子宮や卵巣に届けたい栄養や酸素が十分に行き渡らなくなってしまいます。
2. 睡眠不足を解消する「夜の3つのお作法」
「早く寝なきゃ」と思うこと自体がストレスになっては逆効果。まずは無理のない範囲で、睡眠の「質」を高めることから始めましょう。
① 「寝る前スマホ」を「足首回し」に変える
スマホのブルーライトは、先ほどお話ししたメラトニンの分泌を止めてしまいます。 寝る前の30分、スマホを置いて布団の中で足首をぐるぐる回してみてください。足元の血流が良くなると、体の深部の熱が逃げ、自然と眠気がやってくるようになります。
② 夕食に「温かいスープ」をプラス
冷えは眠りを浅くします。夕食に温かいスープや味噌汁を取り入れ、内臓を内側から温めましょう。消化に良いものを選ぶことで、寝ている間に内臓がしっかり休まり、翌朝の目覚めがスッキリします。
③ 「3行ポジティブ日記」で心を整える
妊活中は、夜になると不安なことを考えがちです。寝る直前に、今日あった「良かったこと」を3つだけ思い出して、ノートや手帳に書いてみましょう。 「お茶が美味しかった」「空が綺麗だった」「今日も一日頑張った」 そんな小さな幸せにフォーカスすると、脳がリラックスモードに入り、入眠がスムーズになります。
3. 鍼灸(しんきゅう)で睡眠の質が変わる理由
「どうしても深く眠れない」「夜中に何度も目が覚める」という方は、自律神経がうまく切り替わっていない可能性があります。
鍼灸は、過剰に高ぶった交感神経を鎮め、「おやすみモード(副交感神経)」へ導くのが得意です。 施術中にウトウトと眠ってしまう方が多いのは、体が心からリラックスできている証拠。鍼灸で体を整えることで、「朝、スッキリ目が覚めるようになった!」というお声もたくさんいただきます。
4. メッセージ
不妊治療を頑張っていると、つい「あれもこれもやらなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。 でも、妊活では「あなたが心穏やかに、ぐっすり眠れること」。
今日、少し寝るのが遅くなっても、自分を責めないでくださいね。 「明日は今日より5分だけ早く寝てみよう」 そのくらいの優しい気持ちで、自分の体をいたわってあげましょう。
あなたの体がしっかり休まるほど、赤ちゃんを迎え入れる準備は着実に進んでいきますよ。