【妊活ストレスとの付き合い方】頑張りすぎているあなたへ贈る「心の温活」
「今月もリセット(生理)が来てしまった……」 「SNSで友達の妊娠報告を見るのがつらい」 「夫との温度差を感じて、一人で頑張っている気がする」
妊活を続けていると、多かれ少なかれ、誰もがこうした「言葉にできないストレス」を抱えています。
実は、妊活においてストレスケアは「サプリを飲むこと」や「通院すること」と同じくらい大切なことなんです。なぜなら、脳がストレスを感じると、赤ちゃんを迎えるための「ホルモン司令」が乱れてしまうからです。
今回は、妊活中のストレスが体に与える影響と、心を軽くするためのヒントを由紀子先生がお伝えします。
1. ストレスが「授かり力」を下げてしまう理由
私たちの脳には、ホルモン分泌の司令塔である「視床下部(ししょうかぶ)」があります。
ここがストレスによってダメージを受けると、脳は「今は生き延びるのが精一杯で、新しい命を育む余裕はない!」と判断してしまいます。その結果、以下のような現象が起こりやすくなります。
- 排卵の乱れ: ホルモンのバランスが崩れ、排卵が遅れたり止まったりすることがあります。
- 血流の悪化: 自律神経が緊張モード(交感神経優位)になり、血管が収縮。子宮や卵巣に新鮮な血液が届きにくくなります。
- 着床の妨げ: ストレスホルモンが過剰になると、体が戦闘状態になり、受精卵を受け入れる準備が整いにくくなります。
つまり、「心を緩めること」は、不妊治療のひとつなのです。
2. 心を軽くするための方法
ストレスをゼロにすることは難しくても、付き合い方を変えることはできます。
① 「SNS断食」のススメ
他人の幸せと自分を比べて落ち込んでしまう時は、思い切ってSNSから離れましょう。「おめでとう」と思えない自分を責める必要はありません。それはあなたがそれだけ一生懸命だから。自分の心を守るために「見ない」選択をする勇気を持ってください。
② 「~しなければならない」を捨てる
「毎日基礎体温を測らなきゃ」「12時までに寝なきゃ」……。 真面目な方ほど、妊活のルールに縛られてしまいます。1日測り忘れても、1日夜更かししても、それだけで全てが台無しになるわけではありません。「ま、いっか」という心のゆとりが、体をリラックスさせます。
③ 感情を「書き出す」
モヤモヤした気持ちは、ノートに書きなぐってみましょう。誰に見せるわけでもありません。心の中に溜まった毒を出すことで、驚くほどスッキリします。これを「ジャーナリング」と言い、心理学的にも効果が認められています。
3. 鍼灸(しんきゅう)は「心のコリ」もほぐします
「もう自分だけではリラックスできない」という方には、鍼灸という選択肢があります。
鍼の刺激は、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促します。 施術中にいつの間にか眠ってしまう方が多いのは、強制的に自律神経がリラックスモードへ切り替わるからです。
当院の施術室は、ただ治療をする場所ではありません。あなたが胸に溜めている不安を吐き出し、心と体の緊張をリセットするための「安全な場所」です。
4. メッセージ
不妊治療は「努力が必ず報われる」とは限らない、とても過酷な道のりです。 だからこそ、あなたはもっと自分を褒めてあげていいのです。
「今日も仕事をして、家事をして、自分の体と向き合った。それだけで100点満点!」
赤ちゃんは、お母さんがリラックスして、ふんわりと笑っている場所が大好きです。 まずは今日、温かいお茶を飲んで、自分のために「お疲れ様」と言ってあげてくださいね。